「どんなに障害が重くても、地域で安心して暮らしたい」「働きたい」・・・そんな利用者や家族の願いのもと、1979年に府中市肢体不自由児者父母の会により、無認可作業所としてスタート。
1992年に府中市から土地の無償貸与を受け施設整備を行い、身体障害者通所授産施設となりました。
2007年からは、生活介護事業に移行しました。活用する制度は異なっても、「どんなに障害が重くても、働くことを権利と位置づけ、一人ひとりが生きがいと誇りを持てる労働内容の保障」を行っています。
一人ひとりのペースを大切にしながら、縫製作業や、ふきん作業、公園清掃などの作業活動を行っています。作業活動だけでなく、余暇や音楽などの活動も取り入れ、利用者の笑顔や活気のある声が、毎日あふれています。
また、一人ひとりが地域の中で豊かな暮らしを築けるよう、様々な活動も行っています。
・みんなの会(利用者自治会:月2回)
・ドリームワーク(各班リーダー会議:月1回)
・公園清掃(府中市より受託の作業:週2回の月曜日と木曜日の午前)
・リハビリ(OT月2回・PT月3回)
重症心身障害者といわれる人たちが、生きがい・やりがいをもって、仲間とともに健康に過ごせるように日々の取り組みを行なっています。
その中でも、①健康を守る、②生活を豊かにする、③働く喜びを感じる、という3本柱を大切にしています。
◇作業・・・リバーシブルバック・巾着袋の布製品、フェルト製品の製作
◇体づくり・・・身体機能の維持・改善
◇リラクゼーション・・・足浴やハンモック等による心身のリラックス
◇音楽・・・講師によるピアノ演奏(月2回)
◇リトミック・・・講師による音楽・ダンス等の活動(月1回)
◇私の時間
・・・好きなこと・興味関心のあることをテーマに、利用者一人ひとりにスポットを当てた活動
2つの部に分かれて作業活動をしています。自分のペースで働くことを大切に、お互いに評価、尊重し合える集団作りを目指しています。
◆ふきん部・・・「きょうされんふきん」の製造をメインに作業を行う
◆総務部・・・在庫の管理や伝票作成等を行うに分かれて活動しています。
午前中は全員で作業をしています。
午後は週に1回全体での余暇活動を設定しています。他の曜日は各々が作業か余暇活動を選択しています。「作業をして給料が欲しい!」「午後はゆっくりしたいなぁ」「毎日じゃなくて、たまには作業以外の事もやりたいです」というように、それぞれの希望に沿った働き方を選択できるようにしています。
余暇活動ではリラックス、運動、工作、音楽、外出などで、個々の希望を取り入れながら楽しく過ごせるように活動しています。
作業を中心とした活動の中で、一人ひとりが自信や誇りを高め、成長し合える集団作りを目指しています。
縫製品の自主製品を主として、お客様のご要望に答えられるような受注品も承っています。
“心も体も元気に!”をモットーに、体を休めることや、オンオフのメリハリをつけた過ごし方ができるように工夫しています。メンバーの中には、医療的ケアを必要としている方もいます。
働くことの喜びを感じ、給料をもらう充実感を大切にしながら、それぞれの「毎日が楽しい」を目指しています。